#0002ソメイヨシノCerasus × yedoensis

ソメイヨシノCerasus × yedoensis

ソメイヨシノ
Cerasus × yedoensis (Matsum.) A.V.Vassil.’Somei-yoshino’

日本人に寄り添い、
共に命を繋いできた日本人の心

科名:バラ科
属名:サクラ属
学名:Cerasus × yedoensis (Matsum.) A.V.Vassil.
‘Somei-yoshino’
原産地:日本
開花期:4月
落葉高木

***

個性

植物たちには
それぞれ個性があります


エドヒガンと日本固有種のオオシマザクラの交雑種

特徴のある一本を選び抜き、接ぎ木で増やされてきた。

自家受粉では種はできるものの発芽せず、また同じ遺伝子構成にはならないため、現在、各地で植栽されているソメイヨシノはすべて接ぎ木などで増やされたもの

江戸末期、染井村(東京都豊島区駒込)の植木屋が品種改良してできた園芸品種

当初、サクラの名所「吉野山(奈良県)」にちなんで「吉野桜」と名付けられた。

しかし、吉野山のヤマザクラと誤解されないように「染井吉野(ソメイヨシノ)」に改名された。

一般的にヤマザクラに比べて、病気や環境変化(公害など)に弱く、人の手を使って管理する必要がある。

ソメイヨシノは人の手で命をつなぐ
「人の手で命を繋いできました。」
各地で植栽されているソメイヨシノは
すべて接ぎ木など人の手で増やされたもの。

ソメイヨシノは、自分の力だけで繁殖することができません。

自分自身で受粉し、種を作ることができない【自家不和合性】という性質があるからです。

この性質は、他の品種との受粉を促し、遺伝的に多様性を持つことで子孫を残しやすくする生物の生存戦略です。ですから、ソメイヨシノは、自分以外のサクラとの子孫はちゃんと残すことができます。しかし、別の桜との子供は、【ソメイヨシノとは異なる性質のサクラ】になってしまうのです。

何とか、ソメイヨシノの素晴らしい特長を変えることなく後世へ残していけないものか?

ご先祖様たちは、ソメイヨシノの優れた形質を次の世代につなげていきたいという想いを常に持ち続け、接ぎ木や挿し木などの栄養繁殖を繰り返し続けてきたのです。

人の手を借りて、人と共存することでこれまで命を繋いできたソメイヨシノ。
その魅力は、今もなお日本人の心を掴んで離しません。

学名

~名は体を表す⁉…
学名は世界共通の名前です


Cerasus
-ケラスス-

ラテン語の
「桜の樹(cerasus)」に由来
(旧分類ではPrunus)

yedoensis
-エドエンシス-

「江戸の」を意味する

植物たちは様々なシーンで
魅力的な姿を見せてくれます


ソメイヨシノ